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第5回ビヨンド・シミュレーション・フォーラムの報告

  • 2013年03月15日掲載
  • 推進室
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次世代シミュレーション技術者教育推進室の主催で,2013年3月13日に「第5回ビヨンド・シミュレーション・フォーラム」を開催しました.

招待講演者に長崎大学先端計算研究センター超並列部門長の濱田剛先生を迎え,3月上旬に設置された"次世代シミュレーション技術教育計算機システム"の紹介と見学会を兼ねたタイムリーな企画となりました.参加者は教職員学生を含めて25名でした.

最初の講演「次世代シミュレーション技術者教育計算機システムの概要と運用」(講演:後藤仁志(本学))では,新たに導入した教育用スーパーコンピュータのシステム概要と来年度の運用に関する基本的な考え方について紹介されました.

第二の講演「網羅的結晶多形探索と大規模並列結晶計算法の開発」(講演:小畑繁昭(本学))では,分子シミュレーションによる結晶多形探索法やその応用例,並列分散処理技術による結晶多形探索の高速化について解説がありました.

最後の講演「DEGIMA: Destination for GPU Intensive Machine」(講演:濱田 剛(長崎大学))では,近年注目を集めているGPU(Graphics Processing Unit)による高性能計算システムについて,G80登場時からDEGIMAシステムの開発に至るまでの研究史と課題,そして現在開発中のDEGIMA- 2に至るまでを紹介して頂きました.

招待講演者の濱田剛先生は,GPUを用いた高性能計算で世界的な実績を残されており,2009年・2010年の2回にわたりGordon Bell賞(価格性能比部門) を受賞されています.スーパーコンピューティングに興味のある方,研究でシミュレーションを活用されている方には,大変に興味深い内容の御講演だったと思 います.さらに開発の苦労や研究方針の転機など,華々しい研究成果の蔭にある生々しい経験談の数々は,学生諸君の心にも深く残ったのではないかと思いま す.御多忙中にもかかわらず御来学いただいた濱田先生に深く感謝いたします.

文責・市川周一(2系)


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